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2021.05.13
㈱雄交 安全衛生 令和3年5月号

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

雄交では、「安全衛生回覧」を毎月、各支店の担当者が持ち回りで作成しております。

今月は、大阪支店の「安全衛生回覧」をご紹介させていただきます。

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「令和3年5月度 雄交大阪支店 安全衛生回覧」

皆様お疲れ様です。

5月の安全衛生のテーマは5月31日~6月6日が禁煙週間ということもあり、『禁煙』について取り上げてみようかと思います。

〇喫煙による健康被害について

 喫煙者の方はきっと何百回と言われてきているでしょうが、改めてお目通しいただけますでしょうか。

長期にわたって喫煙を行っていると、各種臓器、組織に障害を起こし、いろいろな疾患を生じやすくなります。特にがん、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、慢性閉塞性肺疾患(肺気腫、慢性気管支炎)は喫煙による影響が大きく、喫煙関連三大疾患と呼ばれています。

様々な疾患を挙げていくと、枚挙にいとまがない為、割愛させていただき代表的な健康被害であるガンについて掲載させていただきます。

ガンと喫煙との関係については数多くの疫学調査や動物実験がおこなわれてきました。その結果、肺、食道、膵臓、口腔、中咽頭、下咽頭、喉頭、膀胱のガンについては、喫煙との因果関係があると判断されています。

また近年の研究から、喫煙による発ガンのメカニズムとして、タバコの煙に含まれるベンゾピレンなどの発がん物質が体内で活性型に変化したのち、DNAと共有結合をしてDNA付加体を形成し、このDNA付加体がDNA複製の際に、点突然変異やDNA鎖の断裂などの遺伝子変異を引き起こし、こうした遺伝子変異が、がん遺伝子、がん抑制遺伝子、DNA修復遺伝子などに蓄積することにより、細胞がガン化すると考えられています。

以上のようにガンと喫煙の因果関係はハッキリと証明されています。

〇電子タバコ、加熱式タバコについて

加熱式たばこは、紙巻きたばこに比べて有害成分が少ないと謳われていますが、発がん性物質をはじめ、多くの種類の有害成分が含まれています。

加熱式たばこを吸う人が吐き出した煙(正確にはエアロゾル)を吸わされることによって、受動喫煙は生じ、吸う人と吸わされる人ともに、どの程度健康影響があるかはまだ明らかではありません。

どの程度、健康影響があるかまだ明らかでないということは、安全では無いと言わざるを得ません。

加熱式タバコは紙巻きタバコとの比較で「有害性成分約90%低減」、「健康懸念物質99%オフ」などと大々的に宣伝しています。

しかし、90%低減、99%オフというのは、有害物質9種類についての数字です。

FDA(米食品医薬品局)がタバコ会社に求めているのは、93種類という膨大な有害物質についてのデータです。

例えばフラノン、フランメタノール、3-MCPDといった物質は毒性の高さが報告されています。しかし人体への影響は未知数で有害かもしれない物質です。

2019年にアメリカでの販売も許可されましたが、FDA(米食品医薬品局)はリスク軽減や安全性は認めませんでした。

有害物質の数種類は確かに紙巻きタバコよりもかなり低い数値となっていますが大部分の有害物質のデータは得られていないようです、何年後、何十年後に重大な病気になっているかも知れません。

大人の嗜みとも言われる「煙草」ではありますが、喫煙マナーや禁煙について、これを機に熟思してみてはいかがでしょうか。

                  2021/5/12作成:牧島

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